診断を受けること
こんにちは
今回は、発達障害の診断を受けることについて書いてみたいと思います。
その前に…
そもそも、発達障害とはどういことなのか、わかっていたつもりでも、曖昧なところが多く、自分で調べてみました。
このような機会を与えてくれたことに感謝します。
わかりやすい図表が色んな形で載っていましたが、どれも微妙に違うの…
なぜなんでしょう?
もう少し詳しく調べて、自分で作りました。
発達障害の大まかな分類です。
発達障害というのは、先天的に(生まれつき)脳の一部機能の発達に障害があることで、その総称ですね。
これが多岐にわたっています。また、呼び方や診断の基準も時代と共に変わってきているんです。(だから微妙に違ったんですね)
大きく分けて『自閉スペクトラム症』『注意欠陥多動性障害(いわゆるADHD)』『学習障害(限局性学習症)』の3つになります。『自閉スペクトラム症』と『注意欠陥多動性障害』は、知的障害も合併していることもあります。
・自閉スペクトラム症…言葉の発達の遅れ、コミュニケーション能力の障害、対人関係や社会性の障害、強いこだわりやパターン化した行動をする
・注意欠陥多動性障害…不注意、集中できない、多動、多弁(!?)、衝動的に動く
・学習障害…読む、書く、計算するなどの能力が、全体的な知的発達に比べて、極端に低い
(LDに知的障害はいないのか疑問に思ったんですが、知的障害があれば、そちらに分類されるようです)
そしてこの『自閉スペクトラム症』が大きなくくりで、その中にさらにいろいろありますが、時代とともに呼び方が変わったり、自称している場合などもあります。
↓あくまでも大まかな自閉スペクトラム症の仲間たちです。
日本で発達障害の診断基準として使われているのは、世界保健機構(WHO)が公表している「疾病及び関連保健問題の国際統計分類(ICD)」と、アメリカ精神医学会が公表している「精神障害の診断・統計マニュアル(DSM)」の2つがあります。
そしてこの機関は、頻回に基準を発表し直しているんですね。1990年代には、両方の機関が『広汎性発達障害』という大きなくくりの中に、『自閉症』や『アスペルガー症候群』また、特定不能の『広汎性発達障害(PDD-NOS)』を含んでいました。
2013年に公表されたDSM-5では、これらを細かく分けずに『自閉スペクトラム症』という一つにまとめました。2018年に公表されたICD-11でも同様としました。
つまり、『広汎性発達障害』や『アスペルガー症候群』という言葉は、前世代の呼称となり、現在はすべて『自閉スペクトラム症』と呼ばれています。
また、『知的障害』や『言語障害』を伴わない『自閉症』を、『低機能自閉症』或いは『カナー症候群(カナー型自閉症)』と区別するために『アスペルガー症候群』や『高機能自閉症』とあえて呼ぶケースもあるそうです。
奥が深いですね…
本当にこれはただの障害や病気ではなく、一つの個性ですね。人間の個性なんて、人がいたらそれだけの種類があるように、発達障害も個性ということがわかる気がしました。
また、診断の要件も変わってきたようです。
『広汎性発達障害』の時は、①社会性の障害 ②コミュニケーションの障害 ③こだわり の3つの特性が揃っているかどうかで診断をしていたそうですが、『自閉スペクトラム症』になってからは、①社会的コミュニケーションの障害 ②こだわり の2つの診断軸に変更されています。これは、社会性とコミュニケーション能力の違いを明確に分けて判断するのが難しいからだそうです。
そりゃそうですよね…。
さらに、『広汎性発達障害』と『注意欠陥多動性障害』が併発している場合は、『広汎性発達障害』を優先するなどの基準があったようなんですが、『自閉スペクトラム症』になってからは、『自閉スペクトラム症』と『注意欠陥多動性障害』が併存していますよと診断できるようになったようです。
実際、息子も『自閉スペクトラム症』と『注意欠陥多動性障害』が併存してるっぽいけど… これから先変わる可能性もあるので、診断としては『自閉スペクトラム症』だけにしますと言われました。
それからしばらくし、『注意欠陥多動性障害』の方が息子は目立ってきたように感じます。
少し長くなりましたので、【診断を受けること】については、次回に続けます。
いつも、最後まで読んでいただきありがとうございます。
シー